がん の食事療法を考える
がん や病気の食事療法には玄米療法、ゲルソン療法、マクロビオティックなどが様々なものがある。
栄養学的、理論的にはとても正しいと思うが、気になるのが、「患者さんがそういう食事を本当に食べたいと思っているのか?」ということです。
病院食も美味しいと思って食べると血や肉になると思うのですが、こんな不味いものを仕方がなく、いやいや食べている現状になると、元気がますます低下するのではないんだろうか?と個人的には思います。
がん や病気と闘病する時は、私どもが一番重要視するものは、やはり元気度なのです。
そう考えると、少しくらい偏っていても「美味しく食べれるもの」、患者さんの「好きなもの」は闘病中にも必要なのでは?と思います。
そのため、好きな料理を食べる時に少しづつ、ご飯に五分米や雑穀を入れたり、調味料を自然のものに変えたりと、食材にこだわるところからはじめると良いと思います。
日本人は、ハレとケを日常に取り入れる民族です。
華やかなご馳走(ハレの日の食事)もあれば、質素な日常(ケの日の食事)を上手に使い分ける事が大事です。マクロビオティックの概念をみてもご飯、味噌汁、漬物におかず2品あればいいくらいの質素な食事のほうが生命力を引き出すと思います。
また、食事前に「イタダキマス」を言うように、自然界の生命である食材の「御命を頂き、自分の命の糧とする」に感謝する必要があると同時に、その生命あるものを食べていくことが重要だと思います。
食事療法にはいろいろありますが、私は個人的には自分の大切な友人の一人であり、食事療法によって命を取り留めた宮成なみさんの書籍を一度読んで見てください。命を育むレシピ集もあり実生活に役に立つと思います。
当社にありますので読んでみたい方は本屋さんか、インターネット、または当店でお買い求めください。
宮成さんは福岡県田川市生まれ、小さいころに病気のため体中痩せて死を覚悟したものの、母の愛情と食事のほうに目をむけ、自分で健康を取り戻し、女性が家 族の健康を支えていくように健康意識を高めていかなくてはいけないという信念の下、講演活動や、執筆活動、料理研究家としてTV、雑誌出演もしており、薬 膳料理では著名な中村女子学園大学に今社会人留学生として在籍中です。
特に恋する女の子が、子供と夫を健康にするようになるために教育活動を広げており、メロメロレシピ本という非常に実践的な本も書かれています。ぜひご参考ください。