皮膚・爪がボロボロに。抗がん剤の副作用の原因と対策は?
抗がん剤による皮膚と爪への副作用は避けることのできないところになります。そのことは抗がん剤と副作用に深い関係があることになります。そこで抗がん剤による皮膚と爪への副作用の原因とその対策について解説します。
抗がん剤による皮膚や爪への副作用の原因
抗がん剤は癌細胞を死滅させたり成長を抑制したりします。それは正常細胞へも同じ作用をします。そのため常に細胞の新陳代謝を繰り返している皮膚の角質層を抑制します。また同じように爪の根元にある細胞も抑制します。
また貧血や栄養状態が原因でも皮膚や爪の症状は影響します。
抗がん剤による皮膚や爪への副作用の症状
・皮膚症状:発赤、発疹、乾燥性皮膚炎、黒ずみ、しみ、痒み、むずむずする、ピリピリする、カサカサになる、ほてり感、熱感など
・爪:巻き爪、黒ずみ、線が入る、爪が薄くなる、爪が割れるまたは割れやすくなる、爪の炎症、出血、ボタンがかけられない、手に力が入らないなど
抗がん剤による皮膚や爪への副作用が発現する時期
正常な皮膚は1ヶ月〜1ヶ月半で新陳代謝をする。爪は毎日少しずつ伸びる。
抗がん剤によって障害を受けた皮膚や爪への対策
抗がん剤は皮膚や爪の細胞の新陳代謝を抑制または死滅させます。そのために肌は乾燥し発赤などが発症します。また爪は線が入り傷ついたり折れたりします。これが抗がん剤治療からくる副作用になります。日々の対策が大切になります。
皮膚への対策
皮膚を乾燥させないために保湿クリームをぬりましょう。
刺激の少ない弱酸性・無香料の洗浄剤を使用する。
手洗い後は乾燥を防ぐために保湿クリームをぬりましょう。
保湿クリームやローションをこまめにぬりましょう。
化粧品はアルコールの入っていないはだに優しい敏感肌用のものを使いましょう
清潔を保つために毎日入浴やシャワーをしましょう
かゆみが発症した時は冷やしましょう
爪への対策
皮膚用のマッサージオイルで爪をマッサージしましょう。
爪を切る時は入浴後の爪が柔らかく時にしましょう
爪が破れたり傷つくのを避けるためにマニキュアやベースコートを塗りましょう。
除光液のアセントが刺激をするのでノンアセントを選びましょう
薄い綿の手袋や靴下を履きましょう
抗がん剤による皮膚や爪への副作用と漢方
抗がん剤による皮膚や爪への副作用は体へのダメージから発症するものになります。それは生命エネルギーや栄養状態の低下と考え、漢方を処方して頂くことで抗がん剤からのダメージを和らげたり栄養状態を改善したりすることで予後の改善を速める場合が有ります。
抗がん剤から受けるダメージは刻々と全身を衰弱させていきます。これを改善させるためにも生命エネルギーと栄養状態の改善が大切になります。